節分といえば、「鬼は外、福は内」。
私も節分には豆まきをします。
ですが、鬼って悪い鬼ばかりなんでしょうか?
人に個性があるように、「鬼だっていろんな鬼がいるんじゃないか!」なんて想像を膨らましたことはありませんか?
絵本の中に登場する鬼は、個性豊かなんですよね。
【2月】人に個性があるように、鬼だっていろんな鬼がいる!節分絵本
わたしは、天邪鬼な性格なので、想像を裏切るというのが好きで、「意外性」に興味を惹かれるところがあります。
鬼だって怖い鬼ばかりでなくてもいいし、当然怖い鬼もいていいんですが、いろんな鬼に出会えるというのが節分の絵本の面白いところではないかと思います。
1.泣いた赤おに(浜田広介)つちだのぶこ あすなろ書房
表紙の赤鬼さんを見て、「悪い鬼」なんて思う人はいないのではないでしょうか?
わたしの想像の中にある鬼といえば、悪そうな鬼なんですが、その鬼とはちょっと違う見た目もマイルドな赤鬼さんですよね。
でも、声は大きいし、力だってやっぱり強い!
どんなに赤鬼さんが優しい鬼だったとしても、人から見ればやっぱり鬼に変わりないんです。
それでも、人と仲良くしたい赤鬼さんは、青鬼さんに相談をして、青鬼さんのおかげで、人間たちと仲良く暮らせることになるのですが、心がキューっと締め付けられるような青鬼さんの赤鬼さんを思う深い愛情があるんですよね。
青鬼さんも、赤鬼さんも「鬼」に変わりはないんだけど、とってもよい鬼なんです。
鬼といえば、怖くて恐ろしいものという思いこみがわたしの中にもありますが、決めつけてしまうことはダメだなと気付かされるようなお話です。
ストーリーがとても素敵なので、子供たちに触れて欲しい絵本になります。
2.せつぶんのひのおにいっか 青山友美 講談社
「鬼は外、福は内」の豆まきですが、鬼がずっと一緒に家に住んでいたらどうでしょうか?
この絵本の中の鬼の一家は、人間たちと一緒に家で過ごしています。
ですが、人間からは見えないんですよね。
そんなこと、想像して見るとちょっと怖くなっちゃいます。
ですが、ここで生活している鬼さんたちもどこか憎めないキャラクターの鬼の一家。
節分の日には、お父さんとお母さんの鬼が荷作りして、福の神のために1日だけ家をあけます。
鬼たちは、その1日をどこで過ごすのでしょうか?
面白い発想の絵本です。
3.せつぶんワイワイまめまきの日!(ますだゆうこ)絵:たちもとみちこ 文溪堂
いつもはじゃんけんで決める鬼なのに、「つよし」は「たかし」に弱虫だから鬼をするように強引に鬼にしてしまいます。
いつもの「つよし」とは違う強引さ!それは、リンリンボウが「つよし」に取り付いているからなんです。
そこで「たけし」は鬼と協力してリンリンボウをやっつけるのですが、やっつけ方がとっても素敵なんですよね。
鬼にも良い鬼と悪い鬼がいるんですよね。
人間だって悪いことをすることもありますよね。
4.おにのパンツ(わらべうた絵本)絵:鈴木博子 ひさかたチャイルド
「鬼のパンツはいいパンツ〜」というわらべ歌ありますよね。
とっても有名なので、子供の頃などに歌ったこともあるのではないでしょうか?
わたしも子供の頃にいっぱい歌ったことのあるわらべ歌なので、つい口ずさんでしまうことがあり、息子たちと替え歌にしたりしてしまうくらい馴染みのある歌です。
そのわらべ歌が、可愛い絵の絵本になっています。
知っている人も、そうでない人も一度聞くと記憶に残ります。
「パンツ」って響きだけで笑ちゃう子供時代に、一緒に子供と歌いながら読むのもいいですよね。
5.おにはうち! (中川ひろたか)絵:村上康成 童心社
表紙の赤い男の子が「におくん」です。
もう、名前からして、雰囲気からして、節分に出てくる鬼なんですが、子供たちは不思議と気づかないんです。
でも、人間ばなれした動きはまさしくそうではないかな〜なんて思うんですよね。
みんなで豆まきをすることになり、園長先生の教えてくれた豆まきは、私の知っているものとは違うんです。
「鬼は内」!!
鬼は悪いなんて決めつけるのではなく、いい鬼もいるかもしれないもんね。
6.ねこまるせんせいとせつぶん(押川理佐)絵:渡辺有一 世界文化社
ねこまる先生の本当の名前は、「とらじまオレンジねこまる」!そのまんまだけど、名前からして面白いんですよね。
鬼たちにとって節分とはほんと大変な行事なんだな〜。
ちょっと鬼さんが可哀想かなと思ってしまうところもある絵本です。
7.せつぶんセブン・ワンダーおはなし絵本(もとしいづみ)絵:ふくだいわお 世界文化社
誰もが知っている鬼もやっぱり絵本の定番なんですよね。
行事のことに詳しいせつぶんセブンが、せつぶんについて教えてくれます。
そして、鬼を退治するのも、悪い鬼だけでなく、「自分の中にいる鬼をやっつける!!」という意味もありますよね。
そして、豆を歳の数だけ食べるというのも、この絵本が教えてくれます。
歳をとると歳の数だけ豆を食べるのも大変になってきました。
8.おにはそと(せなけいこ)金の星社
節分の夜、鬼たちが家に近づくと子供達に豆を投げつけられて退治されてしまいます。
でも、チビの鬼だけが逃げ遅れてしまうんです。
ところが、小さくて可愛いから仲良く遊ぶんです。
そんなことを知らない鬼の親分は、鎧と鉄の棒を作ってチビを取り返しに行きます。
ところが、やっぱり子供達にやられてしまうんですよね。
でも、大丈夫、この親分は、チビの鬼のお父さんだったんです。
怖い見た目だから怖いものだと思ってしまうけれど、あの可愛いチビの鬼のお父さんだとわかればへっちゃらですよね。
見た目の怖さだけで判断してはだめだなと思う絵本です。
そして、何より鬼も人も仲良くできるのっていいなと思います。
他のせなけいこさんの絵本について
他にもせなけいこさんの絵本は素敵な絵本がいっぱいあります。
以下の記事で紹介しているので、興味のある方は以下の記事を参考にしてください。
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おばけ絵本で有名なせなけいこさんの絵本の紹介
せなけいこさんと言われてもわからないかもしれませんが、「ねないこだれだ」の絵本といえば知っている人もいるのではないでしょ ...
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9.ももたろう 誰でも知っているあの有名な(五味太郎)絵本館
だから、鬼たちと桃太郎の戦いも、ちょっと普通とは違う。
定番の桃太郎のお話を知っている人には、「なんだこの変化球」と感じるようなお話で、ママたちに人気でした。
定番の桃太郎を知っている状態で読む方が断然面白いので、子供たちが、まだ定番の桃太郎に触れていないのなら、定番の桃太郎を読んでから読んであげてほしい絵本になります。
桃太郎のお話なのだけど、面白いです。
昔ながらの「桃太郎」
誰もの期待を裏切らない、鬼たちが出てきます。
鬼といえばのイメージは、この桃太郎が強いのかもしれませんね。
【2月】節分絵本を読むメリットとデメリット
【2月】節分絵本を読むメリット
①いろんなタイプの鬼を知ることができる
鬼だって優しい鬼もいたり、怖い鬼ばかりではないからです。
鬼は怖いものだという思い込みを捨てることができるのがいいですよね。
もしかすると、鬼よりも「わたしの中にある鬼」の方が怖いのかも?なんて自分の鬼について見直してみるのもいいですよね。
節分の絵本を読むことでいろんなタイプの鬼を知ることができるのはメリットです。
②節分のことがわかる
絵本の中で節分の行事について触れている絵本があるからです。
節分を楽しむ上で、節分を知るということは大切なんですが、よく知らない節分のことってあります。
節分のことについてわかるのは、メリットです。
③鬼とも仲良くできることを知る
人間の方が思い込みえを捨てることで鬼とも上手くいく関係を築けるからです。
絵本を読んだりしていると、いつも悪いのは人間の思い込みだったりするんでうよね。
「鬼は怖いものだ」「鬼の見た目への批判」など、自分は言われたら嫌なことばかりだったりします。
人との関係も同じで、思い込んで壁を作ってしまう関係の人っていますよね。
思い込みを捨てて、鬼とも仲良くできることを知ることは、自分の人間関係へも活用できそうです。
【2月】節分絵本を読むデメリット
定番の鬼の話がいい人は絵本を選ぶ必要がある
節分絵本の中にも定番の鬼が出てきますが、優しい鬼だったり、いい鬼さんだったりというものも多くあるからです。
対策
- 上記で紹介した節分絵本の中では、定番の鬼が出てくるものは「せつぶんセブン」です。
王道通りの怖い鬼を楽しむというのも節分の楽しみの1つです。
まとめ:【2月】人に個性があるように、鬼だっていろんな鬼がいる!節分絵本
節分の絵本の中に出てくる鬼も、人と同じで色々なタイプの鬼がいます。
そんな鬼さんに触れることで、また鬼へのイメージも変わったりしますよね。
そして、節分の行事について知ることで、節分を楽しめるといいですね。
他の季節やイベントの絵本について書いた記事がたくさんになったので、以下の記事にまとめました。
参考にしていただけると嬉しいです。
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【2020年度】イベント・季節のおすすめ絵本 まとめ
「季節ごとのおすすめの絵本を知りたい」 「イベントにぴったりの絵本ってあるのかな」 と悩まれているかた。 わたしは、大人 ...
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