わたしの誇れるものの1つが、「二人の息子たち」です。
息子たちは近所でも有名な「仲良し兄弟」!!
それは、長男が高校生になった今も変わりがなく、いまだに仲良くお風呂に入っています。
せっかく兄弟として生まれてきても、仲が良い兄弟ばかりではありませんよね。
仲が良い兄弟になるためには、兄弟の性格がどうなのか?相性はどうなのかということは大切です。
でも、母親(父親)の関わり方が兄弟の仲を悪くしてしまう事も実際にあります。
仲良し兄弟を育てるために気をつけること
仲良し兄弟を育てるために気をつけることは以下の通りです
気をつけること
- 兄弟への愛情に差をつけない
- あなたの心に余裕を持つこと
- 兄特権、弟特権があることを認めること
- 下の子が生まれた時は兄を優先するように心がける
- 兄という立場を押し付けすぎない
- 厳しくしすぎない
- 兄弟喧嘩をしてもいい
- 性格の差をいかす
- 好きなために出る行動を感情に変えて伝える
仲良し兄弟を育てるためにわたしが実際に気をつけたことは上記のことです。
たくさんあるので、難しいように感じてしまうかもしれませんが、1つ1つの項目を見てもらうとわかると思いますが、らぴももたんは特別頑張らないとできないことは何もしていません。
ただ、子育て中は忙しいので、忘れてしまうために意識して取り組むということは大事です。
それでは、以下に詳しく解説していきます。
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1.兄弟への愛情に差をつけない
兄弟に対して愛情の差をつけてしまうと、それが不仲の原因になってしまうことがあります。
これは、意識して関わられている方も多く、兄弟に差をつけないように努力している人もいますよね。
具体例
わたしの知っているママの中には兄弟の一人だけにあきらかに愛情をかけていない人がいました。
新学期の準備品を揃えるときに、他の兄弟については同じ年に重なっても早くから準備物を揃えているのだけど、一人だけは、「ギリギリでいい」と用意すらなかなかしないということがありました。
そして口癖のように「可愛くない」と子供本人の前でも発言していたんですよね。
好き嫌いは人間なのであるのは仕方がないんです。
でも、それを愛情としての差として行動に出してしまうのはどれだけ子供の心を傷つけてしまうものなのかというのを考える必要があります。
年齢による関わりの差はあってもいいと思いますし、性格差により効果的な方法も変わるので、その部分を考慮しての関わりの違いはあったりします。
でも、好きか、嫌いかで関わり方を変える人についてはわたしはよく思っていませんし、そんな関わり方をしていて兄弟仲良くしてほしいと願うことには無理があります。
あなたは仲良くできないようなきっかけを作ってしまっているようなものです。
兄弟差別をした関わりをしてしまうと、兄弟関係にも影響するということについては以下の記事で詳しく紹介しています。参考にしてください。あなたの関わり方で、兄弟関係に傷をつけてしまうというのはとてもショックなことではありませんか?
兄弟は平等にあなたから愛されたいんです。
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2.あなたのこころに余裕を持つこと
兄弟のことなのに「あなたの心の余裕を持つこと」が必要なのはどうしてかというと、母親(父親)であるあなたの心の余裕を持つこと、これは子どものこころに大きく影響するからです。
具体例
例えば、わたしの知っている人の中にもいつもカリカリ、イライラ当たり散らしてしまうという人がいます。
そのことをこのママも反省してやめたいのですが、どうしてもやってしまうようです。
そんなときに理不尽に怒られたり、怒られないために我慢した嫌な気持ちはどこに吐き出せるのかというのが問題になってきます。
そんなときには、子供は自分よりも弱いものへ吐き出してしまうんですよね。
だから、その家庭では兄が、下の弟にきつく当たり散らしてしまうということがおこってしまい、何もしていないのに八つ当たりをされる弟はというと兄のことが好きではなく嫌いになってしまったそうです。
仲が良い子どもを育てたいのであれば、あなたがこころに余裕をもつことは大事です。
あなたのこころの余裕は、兄への伝染して、そして弟へ伝わります。
でも、イライラしてしまうことは人間なのでありますよね。
もし、八つ当たりを子どもにしてしまったのなら、素直に謝りましょう。
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3.兄特権、弟特権を認めること
それは愛情の差別をしないということと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、兄であること、弟であるということは後から変わることができないからです。
そう考えると、兄特権、弟特権というのは各家庭により多少の差はあったとしてもあります。
性格的な問題で、兄であるけど、弟のような立場をとる兄弟やその反対となる兄弟はいるかもしれませんが、兄に産まれる、弟に産まれる。
それは、生まれてから反対にはなれません。
具体例
兄:弟という立場に憧れ、弟になりたいと思う
弟:兄という立場に憧れ。兄になりたいと思う
それは、兄から見た弟の特権に気づき羨ましいく感じ、弟から見た兄の特権に気づき羨ましいと思ってしまうからなんですよね。
実際にそれぞれの立場の良さというのはあるので、その感情が生まれるのは仕方のないことではあります。
ただ、その部分の気づきがあったのなら、もう1つの視点があることを教えてあげてください。
弟:弟という特権(兄に守られている、兄の経験を自分に活かせる)がいっぱいあること、そして兄という立場の大変さ。
兄:兄という特権(新しいものが使える、弟よりも知識量が多い)がいっぱいあること、そして弟という立場の大変さ。
お互いが憧れているものにも、やはり兄だと体験しない大変さや、弟だと体験しない大変さというのは存在します。
それは気づきにくいことですが、
「兄は兄で大変なんだ!」「弟は弟で大変なんだ!」とお互いが知ることでお互いを尊敬する部分になります。
兄になることはできないんだし、弟になることはできないんです。
羨ましがっているより自分の持って生まれた特権にあぐらをかくのはダメですが、その特権を大事に生きることは大切だと気付ければ今を楽しめますよね。
4.下の子が生まれた時は兄を優先するように心がける
このことも愛情の差別をしないということからすると矛盾しているかのように感じますが、兄にとっては自分だけに愛情がむかっているというのは普通のことだったからです。
兄弟に差別なく愛情を注ごうと親は努力しまうよね。
具体例
でも、まだ赤ちゃんが生まれたばかりの時期の兄にとっては赤ちゃんがいる世界は未知の世界なんですよね。
突然に自分より手のかかる子供が増えたから、そっちを優先するようになった親の気持ちというものはわかりません。
でも、親の立場からすると子供が一人増えたのだから、子どもが一人だけの時のように関わるのは無理です。
でも、今までの関係がまったくなくなってしまうというのは兄にとっては寂しく感じてしまうものなんですよね。
以前と同じようにというのは無理ですが、意識して兄に関わる時間を持ちましょう。
わたしの家でもそうでしたが、兄はどうしても弟が生まれてから待たしてしまうことが多くなってしまいました。
これは、愛情がないとかそういうことではなく、ただ弟に手がかかるから仕方がない部分ではあります。
でも、やっぱり寂しいものなんですよね。
できる範囲でいいので、意識して兄と関わる時間を持つようにしましょう。
5.兄という立場を押しつけすぎない
これは、兄特権、弟特権があることを認めるということから矛盾しているように思われますが、
たまたま先に生まれたから兄で、後に生まれたから弟というただそれだけのことだからです。
兄という立場になっても「まだこども」なんですよね。
ある程度歳の離れた兄弟のお子さんをお持ちの家庭で「兄だから」を押しつけてしまう場合を見かけます。
役割を持つということは大きく成長もしますが、それが負担になってしまうこともあります。
「兄」であるというのは事実なのでしが、あまりに過度に兄を求められては、兄も心が折れてしまいます。
具体例
- 出来なくて当然のことだってある
- 我がままがいいたいことだってある
- 弟よりも自分が優先されたいことだってある
- 弟のものを横取りすることだってある
- 家ではないところで問題行動が見られるようになる
それはやはりまだ子どもだからです。
あまりに良い子になることを求めすぎないでください。
親は、弟のお世話でこころはいっぱいいっぱい。
兄が手がかからなければ助かるな〜なんて思ってしまいますが、年齢以上のことを求めないでください。
家で良い子でいるために、他のところで悪い子になってしまい友達を傷つけてしまうという子を実際に何人も見ています。
今までは、意地悪なことをする子でなかった子が、幼稚園や小学校で意地悪をしてしまう。
それは、求められる「兄」という立場に疲れるんでしょうね。
6.きびしくしすぎない
どうしてかというと、人間には求められても出来る部分と出来ない部分があるからです。
自分の能力以上に過剰に求められすぎると、いつかこころがパンクしてしまいます。
具体例
- あまりに多くのことを期待しすぎない
- 子どもなのに、大人のようなことを期待しすぎない
- あまりに子どもをしばりつけるようなルールを作りすぎないということは大事
あまりにきつくルールで縛りつけすぎると、逃げ道がなくこころの鬱積につながります。
そのたまった感情もやっぱり出しやすいところに出してしまいます。
親が怖すぎて何も意見が言えない場合は、やはり兄弟に出すということになってしまうんです。
子どものこころに余裕があるというのはとても大事です。
7.兄弟喧嘩をしても良い
仲良しなのに喧嘩してもいいの?と思われる方もおられると思いますが、喧嘩をしない兄弟が仲良し兄弟というわけではありません。
中にはそういう兄弟もいるのでしょうが、わたしの家の兄弟よく喧嘩をします。
それも日常的によく喧嘩をします。
それでも、近所でも有名な「仲良し兄弟」なんです。
喧嘩はしては駄目かというとそうではなく、子供の喧嘩というのは「ちょっとした意見の対立」なんです。
大人だったら穏やかに会話で解決できるようなことも、ストレートに感情を表現するために喧嘩になってしまいます。
でも、わたしは、それは良いと考えています。
そして何より、兄弟と友達の違いは、兄弟の方が遠慮がないというところではないかと思います。
それは、長く一緒にいるからよく知っているということもあるし、こころを許している部分もあり、関係をすぐに修復出来るということを経験から知っているからです。
喧嘩をしても関係がすぐに修復される。
もう、許したくない…と思っても許してしまうような関係を築けるというのは大事です。
お互いが許し、許される関係を築きながら、安定した関係を築けるためには、感情を時に思い切りぶつけてお互いの意見を聞くということも大事ですよね。
わたしの家の兄弟が仲良しと言われるのには、喧嘩をした後の仲直りが早いこともあります。
お互いが感情をストレートに出すので、激しいですが、それでも、吐き出したら終了し、また仲良く遊び出せる。
お互いの意見の折り合いをつけるのがうまいんです。
そういうところが良いのでしょう。
それが出来るのも根底に「尊敬し合える関係がある」からです。
8.性格の差をいかす
それはどうしてかというと、兄弟といってもそれぞれに個性があり、似ている部分とまったく違う部分があるからです。
それぞれに得意な部分、苦手な部分がありますよね。
そこで問題になるのは、得意な部分や苦手な部分への親の関わり方です。
どちらかだけを褒めて育てると、どちらかが嫉妬してしまいます。
どちらも得意な部分を褒めることは大事です。
そして、苦手な部分の伝え方を失敗すると、相手をバカにしたりする原因になるのでここが一番注意が必要です。
出来ない部分というのは、人間誰でもあるということで、母や父にもあることも伝えましょう。
大事な人の苦手な部分が、自分が得意だったら助けてあげよう…という提案もしましょう。
具体例
弟:行動力はありますが、そのぶん警戒心が薄い
兄:しっかり者ではありますが、細やかな把握は苦手
兄だからといって常に弟よりも出来なくていい。そして、弟だからといって兄より出来たら駄目ということはない。
お互いが得意なものを生かして助け合うことで何倍もの力になるということを教えてあげましょう。
苦手なところを助けてもらえば、嬉しいし、やはりそこには尊敬の気持ちが出てきます。
兄弟であっても、お互いが尊敬しあえる関係というのは大事です。
9.好きなために出る行動を感情に変えて伝える
それはどうしてかというと、好きなためにとっている行動というのはいっぱいあるけれど、子供はそれに気づかないこともあるからです。
小さい間は、大好きを行動であらわします。
それは、横から見ている親には、「大好きだから…」そんな行動を取るのだろうなと想像が出来ます。
でも、子どもは「大好き」とことばで直接聞かないとわかりません。
だから、親はその橋渡しをしてあげるといいんです。
具体例
「〇(弟)は、△(兄)が好きだから兄が使ってるものと同じものを使いたいんだね〜。」
「△(兄)は、〇(弟)が大好きだから赤ちゃんの時いつも横で寝てたんだよ〜」
上記のようにことばにして「大好きと思ってそんな行動しているんだよ〜」というのを伝えます。
こどもは、自分のことを大事に思ってくれる人のことは大好きです。
そして、大きくなると自分のことばで直接伝えるようになります。
何歳になっても、大好きと言われるのは嬉しいものです。
お互いが「大好き〜」と伝え合う、そのような関係はこころも満たされたものになります。
仲良し兄弟を育てるメリット
1.兄弟の関係に癒される
- 喧嘩してもそのあとすぐに仲良く過ごしている姿
- 兄が弟を大事に思い声をかけている姿
- 弟が兄を思いかける言葉
- 兄弟で遊んでいる様子
どれも、可愛くとても微笑ましいです。
2.自分たちで関係性を深めていく
お互いにがっつり信頼関係があるので、自分たちでより深く関係性を作っていき、親がフォローしなければいけない場面でも、兄弟同士で助け合っていくようになります。
兄弟で成長していく姿というのは、素敵です。
3.一番の理解者になる
親は、どうしても立ち位置が親という立場からになってしまうからです。
ですが、兄弟は親ではないので、兄弟としての立場から意見をいうことになります。
例えば、弟が先生から注意を受けたとします。
親の立場からすると弟は怒られて当然のことをしているので、どんなに理由があったとしてもその行動はダメだねとなります。
ところが兄は、弟の先生から注意を受けたという気持ちを痛いほど理解することができ、その気持ちを弟に変わって代弁します。
「それは腹が立つよな。相手も悪いのにおかしいやん」と。
かわりに怒っている兄をみて、弟の心はふっと軽くなります。
やったことが悪いのはわかっているんですよね。
でも、それでも理解されたい気持ちを抱え込んでいると、その気持ちを理解された時に心がふと軽くなるんですよね。
同世代だからこそわかる気持ちを理解してくれる人が近くにいるというのはとても心強いことです。
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仲良し兄弟を育てるデメリット
仲良し兄弟を育てるデメリットなんていうのは、ないのですが、あえていうのであれば…。
1.仲間に入れてもらえない
仲良し兄弟を育てるデメリットがあるとすれば、兄弟が仲が良すぎて仲間に入れてもらえないということです。
これは、兄弟たちからいじめられているという意味ではなく、二人の世界が出来上がりすぎていて、仲間に入ろうとしても入れていないという意味です。
一緒に場を共有しているのだけど、気持ちは共有できていない状況です。
なんだか寂しい気持ちになるのですが、それも仕方がないことですよね。
対策
そんな時は、親は自由時間と考えて自分のくつろぎの時間としましょう。
夫婦で仲良く過ごしてもいいですよね。
まとめ:仲良し兄弟を育てるために気をつけること
親が気をつけることは、仲良し兄弟になるのを邪魔してしまう関わりをしないようにすることです。
わたしの家の兄弟は、兄として弟として今を毎日楽しく生きています。
親はそのほんのちょっとの部分をサポートしてあげる。
それだけで、互いのことを思いあえる関係の兄弟になることが出来ます。
そして、今は自分たちでその関係をより発展させています。
最初のほんの少しのサポート。
そこに大きなミソがあります。
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