お盆やお正月などの時期になると実家へ帰省する方も多いのではないでしょうか?
自分の実家へ帰ることが帰省ブルーの人も、義実家へ帰ることが帰省ブルーの人もいると思います。
わたしの母もそんな一人であり、義実家への帰省が毎年嫌で嫌で仕方ないという人でした。
わたしは子供だったので、母の気持ちは知っていたけれど、義実家へ行くと歳の近いいとこたちと一緒に遊べるのが楽しかったので、毎年帰省するのが楽しみでした。
義実家への帰省ブルーを解消するために実母が実際に行った方法
結論:自分は帰省しない
義実家へ帰省することが心の負担になっているので、それを思い切ってやめると心の負担はなくなるからです。
具体例
- 母は、父に「今年からあなた(父)の実家へわたしは帰省しません。あなたと子供だけで帰省してください。」とはっきり伝えました。言われた父は驚き「そんなわけにはいかない。家族で帰省すると思って準備しているのだから一緒に帰省しないと」と反対しました。しかし、母の意思はかたく、父は諦めて母を家に残し、わたしたち子供と父で帰省することにしました。
帰省ブルーの状態で帰省しても、母にとっては「帰省中の時間」は負担にしかないんです。
母は、帰省することをやめてからお正月やお盆などちょっと気持ちが楽になっているように子供ながらに感じました。
子供であるわたしにとっては、母が辛そうなのはみていられないので、母が帰省しないということには賛成でした。
自分は帰省しないと判断することは、帰省ブルーを解消するためには有効的です。
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義実家への帰省ブルーを解消するために自分は帰省しないということを選択するメリット
母が帰省ブルーのために「帰省しない」と選択したことのメリットはどんなことがあったのかというと、以下に具体的に解説します。
1.自分以外の人の行動は制限しないところ
母にとっては負担のある義実家の帰省は、子供であるわたし達兄妹や、父にとっては楽しい時間だからです。
具体例
- お正月に歳の近いいとこ達と遊ぶことを毎年楽しみにしている私たち兄妹。母の帰省ブルーを理由に帰省しないと言われると不満に思ってしまう
- 自分の実家が帰省のために準備してくれているのを知っているので、帰省をしないという選択のない父は帰省しないとは言えない
母が私たち子供や父の帰省についても制限するような関わりをしていたとすれば、また方向性は違うことになっていたかもしれません。
ですが、母が参加しないということは、母の自由だと思っていたので、特に何か思うことはありませんでした。
父は、一番複雑な心境だったと思いますが、普段からの不仲もあったので「仕方ない」という思いもあったのではないかと思います。
2.お盆やお正月への心の負担が減った
「帰省しないといけない」と考えることが母の心の負担となっていたからです。
具体例
- お盆やお正月の帰省時期を決める父と母の話し合いはいつも楽しい空気ではありませんでした。「家族で帰省しないといけないの?」と不満全開の母と「年に数回くらい挨拶するのは大切」と引かない父のやりとりを見ているのが子供ながらに嫌でした。
母は義実家に帰省しないので挨拶はできないことになりますが、そこは変わりに子供達も息子(父)も挨拶をしに帰省します。
心の負担になるほどの挨拶なら、できる人に任せるというのも選択として用意しておく余裕が必要です。
型に囚われた生き方というのも、伝統がありいいのかもしれませんが、そのことをきっかけに心を病んでしまうくらいならみんなでほんの少し伝統から離れてもOKという考えができる方が生きやすいです。
3.他の家族も気を使わなくていい
帰省ブルーになっている本人以外の家族も、やっぱり気になってしまい楽しい気分が半減してしまうからです。
そして、何より楽しくないという思いでその場所にいる人がいない方が楽しい時間になるんですよね。
「母が帰省したくない」という思いを持っていることは知っていたので、帰省中に全く気にならないかというと気にはなってしまうんですよね。
子供にとって、親が辛そうにしているというのは気持ちの良いものではないので、辛そうなら近くにいてあげようなんて子供ながらに思ってしまうところがあったので、そんなことを気にしなくて遊んでいいのは楽でした。
そして、わたし個人としては義実家に対して不満はなかったので、母の考えを押し付けられるのも嫌なものです。
だから、わたしとしては義実家と良好な関係を取れたし、今も取っているのは、母が亡くなっていない今だからこそ余計に良かったと思うことです。
義実家への帰省ブルーを解消するために自分は帰省しないということを選択するデメリット
帰省ブルーのために「帰省しない」と決めた時にメリットばかりだといいのですが、その選択に対するデメリットは当然あります。
以下にどのようなことがあるのか解説します。
1.反対する人がいる
今まで普通にしていた帰省を「しない」と決めることに反対する人は必ずいるからです。
我が家の場合は、「父」です。
父は、自分の実家への挨拶になるので、家族揃って帰省したい思いが強かったからです。
対策
- 帰省ブルーのために帰省したくない人を無理やり帰省させても不仲がすすむということを理解する
- 自分の行動に日頃問題がなかったのか振り返ってみる
- 帰省時の対応などで、不快に思わすようなことがないのか振り返ってみる
兄妹や親に対して家族で帰省しないことは申し訳ないような気持ちになる父でしたが、それは日頃の父の行いに理由があったので仕方のないことです。
「帰省をしたくない」と言われた時には、それを機会に自分の行動を振り返ってみる必要があります。
何か理由があるから「帰省したくない」という発言が出てくるんですよね。
両親の行動にもしかすると問題があり、それをうまくフォローできずにいるということもあります。
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2.陰口を言われることもある
帰省しないということで、陰口を言われるネタになってしまうことはあるからです。
対策
- 無視をする
- 自由に言わしておく
- 本人に陰口の内容を伝えなくてもいい
「帰省しない」ということで、いないことをいいことに陰口を言う人はいます。
ですが、それは仕方のないことと割り切りましょう。
目の前で言われないだけましという感覚で、無視をしましょう。
そして、もしも家族が陰口を聞いたとしても本人に伝えなくていいことです。
「帰省しない」心の安全を選択したのに陰口を聞かされたらたまったものではないですよね。
他の家族が陰口を聞いた場合は無視でいいのではないかと思います。
3.強い意志が必要
反対されて気持ちがぐらつくこともあるからです。
対策
- 帰省したら嫌な思いをすることがあることを思い出す
帰省して嫌な思いしか残らないものだとすれば、帰省する理由がないですよね。
お互い顔を合わせて挨拶をして新年やお盆を迎えれればいいですが、こればかりは家族の関係性によります。
人としての尊厳を失うような扱いを受けてニコニコしていられるわけではないですよね。
挨拶できる関係にはお互いを人として大事にする心があってこそだと思います。
父の実家の両親はとてもいい人たちで、母の人権を無視した発言をしたりすることはありません。
ですが、問題なのは実家へ帰省した時に父の発言にイラっとすることが多い点が母の帰省ブルーの原因です。
両親の前で見栄を思いっきりはって嘘をつく姿が嫌なんですよね。
帰省ブルーになる原因はいろいろありますが、デメリットもありますが、「帰省をしない」という選択をするのも自分を守るという意味ではいいのではないかと思います。
まとめ:義実家への帰省ブルーを解消するために実母が実際に行った方法
帰省をするということが、社会問題として取り上げられるほど大きな問題となっています。
わたしの子供時代も「帰省ブルー」と無縁な家族ではなく、まさに「帰省ブルー」問題を抱えている家族でした。
そんな子供時代を過ごし、母が実際に帰省ブルーを解消した方法を行うためには、母にとっても家族にとっても葛藤がありました。
ですが、無理をした関係で「挨拶」をするだけのために過ごすよりも、できる人が代わりにやってもいいくらいのゆるい考えが大切だと思います。
義実家へ帰省する時には、気もいっぱい使うし、大変な部分もあります。
それでも、長年過ごすうちに楽しい関係を築けるようになるのは、お互いの人権がしっかり守られているからなんですよね。
楽しい帰省になるように、お互いが思いあえる関係を築けて、「帰省ブルー」とは無縁だといいなと思いますが、そうではない場合には、無理をしないということに腹をくくってしまってもいいのではとわたしは自分の経験をもとに思います。
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