わたしの両親は2人とも亡くなってもういません。
先に亡くなったのが母のため、その時から父の一人暮らしが始まりました。
これが問題の始まりです。
真の大黒柱が母だったわたしの家では、何かが崩れたように崩壊の道へと進んでしまいました。
親の高齢化が問題になっていますが、その問題は突然、我が身にふりかかってきます。
子育て中に親の介護が重なるような時代でなので、早めの対策が必要です。
父親(高齢男性)の1人暮らしのここに困った!!7つのこと!!
父親(高齢男性)の一人暮らしで困ること7つ
父親の一人暮らしに困ること
- 孤独死の問題
- ゴミの問題(汚部屋)
- 食生活が乱れる
- 金銭感覚が乱れる
- 家族の交流場所がなくなる
- 親戚との良好な関係が維持出来ない
- 体の健康状態がわからない
わたしの家では、普段家事などしていなかった父親が一人暮らしすることなり上記の問題が出てきました。
普段家事をしている母が一人暮らしになるのとは、また違った問題が出てきました。
どんな性格のお父さんかにもよると思いますが、わたしの家は最悪の結果となってしまいました。
あなたがそうならないためにも、いろいろ対策を打たれることをおすすめします。
それでは、上記の7つについて具体的に解説していきます。
1.孤独死の問題
同居されていると、生活している様子が常にわかります。
だから、すぐに発見してあげれます。
一人暮らし
- 常に状況を把握する子が出来ない
最初からシビアな問題にぶち当たります。
ですが、これが高齢男性の一人暮らしの現状になります。
具体例
わたしの父親は最悪な結果となり、孤独死をしました。
心を少し救ってくれたのは、死後数日と早い段階で父の死に気づけたことです。
ただ、やはりその衝撃というのは家族にとっては大きなものがあり、発見してくれた兄は「もっと早くに発見してあげたかった」と後悔をしていたし、全く気づかなかったわたしたち姉妹にとっても大きな後悔を残すものとなりました。
そして、何より孤独死という結果になると、その後が大変です。
事件性がないのかなど警察が動いたりして、家族はすぐに悲しみに浸る時間とはなりません。
母親が、家事全般をされていた家では特に早急に対策をされた方がいいと思います。
まだ父は高齢と言っても60代だったので、母を亡くしたばかりだったので、すぐに父まで亡くすとは思わず安易に構えてしまっていたところがありました。
死を知るだけでも大変なのに、このような結果は家族にとっても大変です。
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対策
- 高齢の一人暮らしを見守る安否確認サービスや、救急通報サービスなどをしている会社の利用をする
- 見守りサービスなどを検討する
2.ゴミ問題(汚い部屋)
ゴミの処理というのは、普段やっている人にとっては簡単なことです。
ですが、普段やったことのない人(高齢な父親)にとっては、簡単ではありません。
具体例
- ゴミの種類により分別しなければいけない
- 分別ゴミの出せる日や出せる時間が決まっている
- 何曜日に何ゴミなのかの把握が必要になる
- 袋も指定の袋が決まっている場合がある
ゴミの処理ができるためには、最低でも上記のことを把握しておかなければいけません。
普段から家事を全くしていない人にとっては、チンプンカンプンのことになります。
普段から家事をされている父親ならそういう問題はないのでしょうが、やっていない人は急に出来るようにはなりません。
そのため、ゴミの処理が出来ず家にためる生活になり、汚部屋へとなってしまいます。
問題なのは、汚部屋になるスピードは家族が思っているよりもとっても早いということです。
あっという間に部屋がゴミだらけになり足の踏み場がない状態になってしまうんですよ。
そして、遊びに行っても家では会えないなんてことに…。
定期的に掃除に行ける距離の人は見に行ってあげるといいかもしれません。
ただ、わたしの父は一癖ある人だったので、ゴミの処分を嫌がるところがありました。
下手にさわると、捨てていないものまで「あいつに捨てられた」なんて言われることになるので、こうなると喧嘩になったりするのでなかなか難しいところがありました。
対策
- 定期的に家に訪問する
- 部屋が汚いからと見せてくれなくても確認はする方がいい
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3.食生活が乱れる
自分の好みのものばかりで食事をしてしまう傾向があり、食生活に偏りが出てしまいます。
具体例
- 止める人がいなくなったので好きなように好きなものを食べる
- 食べるように進める人がいないので、色の好みに偏りが出る
- 一人が食べる量を作るのは難しい
- 外食が多くなってしまう
わたしの父親は料理は好きな人だったので、料理はしていたみたいです。
ですが、一人分の分量を作るというのが難しかったようです。
でも、わたしが電話で確認すると、心配かけないようになのか嘘をついて、「大丈夫、自炊が出来ている」と言っていました。
なかなか確認出来る状況ではなかったので仕方ない部分もありますが、言っていることと実際が合っていない部分もあります。
高齢男性の一人暮らしは、食の偏りの問題が大きいです。
外食ばかりになっても、バランス良く気をつけれるといいのですが、家事などをこなしてきた人とは違い食についての知識が少ないのもあります。
対策
- 家族の方でバランスの良い食材をとれるような宅配サービスのお弁当が届くようにしてあげる
4.金銭感覚が乱れる
それはどうしてかというと、一人でお金を使えるようになるからです。
具体例
- 母親が金銭感覚のズレの防波堤になっていた
- もともと金銭感覚のズレのある父親を止めれる人がいなくなってしまった
もともと金銭感覚にずれのある父親に遺産がドバーと入ってきました。
電話で話すたびに、「車を買った」など高額なものを買った報告を受けるので、不安には思っていました。
ところが、父の死後知りました。
父が報告していたものは、ほんの一部だったんです。
車だって一人で何台乗るのというくらい増え、それに中には高級車まで…。
何千万というお金が母の死後数年の間に消えてしまいました。
「そんなにお金があったんだ!」ということにもびっくりした。
母親がしっかりした家庭では、こういうこがおこるかもしれません。
もう少し、お子さんのことを考えている父親なら大丈夫と思いますが、破産するのも時間の問題だった父の金銭感覚にげんなり。
父親が早くなくなったから、もしかしたら大丈夫だったのかもしれないという現実を知り、ぞっとしました。
対策
- 破産しないように見守ってあげる必要はある
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5.家族の交流場所がなくなる
母親が中心となり家族が集まる一家だったため、父親から声をかけて集合するということがなく、家族で集まるということが難しくなってしまいました。
具体例
- 家族で集まる場所であった実家が汚部屋となり集合できなくなる
- 父親と兄妹との関係が悪化
母が亡くなりさみしく思ったことは、家族関係がバラバラになってしまったことです。
これは、わたしにとってとてもショックなことでした。
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対策
- 父親宅に集合できないのであれば、兄弟の家に集合して顔をあわせる
- 父親が集合をかけれないので、変わりに召集をかける
6.親戚との良好な関係の維持が出来なくなる
母親が親戚との良好な関係の維持を全て引き受けていたからです。
具体例
- 父親一人では親戚との良好な関係を維持することは難しい
- 親戚との関係を壊してしまう
わたしの父親は癖のある人なので、それが大きく問題の一因でした。
そのため、この問題が露呈してしまったということがあります。
兄妹もフォローはしてましたが、父親がいる時にはなかなか難しかったため、父親が壊した関係を葬儀後に良好にし直すということが必要でした。
葬儀の最中に「文句」や「愚痴」が聞こえてくるというのは、親族としてはいたたまれない気持ちになります。
親戚付き合いを父親一人に任せきりにしたことを後悔しました。
対策
- 人間関係が得意でない父親の場合は、親戚付き合いは代わりにやった方がスムーズにいく
7.体の健康状態がわからない
健康上に問題があっても教えてくれないからです。
具体例
- 母親がいた時は、健康上の問題など情報を二人で共有していました
- 父親一人になると心配かけないように言わないようになる
- 健康上の問題があっても兄妹誰も知らない
父が亡くなってから診断書などが出てきて、肝臓に問題が見つかっていたことや血便が出ていたことがわかりました。
当たり障りない、手や足が痛いということは言ってはくれても、本当に大きな病気に関係することは知らないという現実です。
健康上は問題がないと思って安心してしまっていたのも孤独死へとつながってしまっていたと思うので、もう少し関わってあげれば良かったのかと反省する部分です。
対策
- 診断書など直接確認できるものは直接確認する
父親(高齢男性)の一人暮らしのメリット
上記では困ったこと(デメリット)ばかりを紹介しました。
ですが、そこにメリットはなかったのかというと少しではありますがメリットとなる部分がありました。
以下に解説していきます。
父親(高齢男性)の一人暮らしのメリット
①同居で嫌な思いをする人がいなかった
同居するということは、とても大変なことだからです。
本来は、同居してあげれば、汚部屋や孤独死の問題など起こらずにすみました。
ですが、わたしの父親はとっても変わった人です。
同居をするということがいかに困難なことなのかを兄妹みんな理解していました。
嫌な思いをするのを覚悟して一緒に過ごすということは、誰にも選択にありませんでした。
たくさんの問題のある一人暮らしではありましたが、その間に心を傷つけられる兄妹がいなかったのは良かったことです。
②父親が自由に過ごすことが出来た
父親にとっては、誰の制限を受けることなく、思うままに余生を過ごすことが出来たからです。
それは、のちにわたしたち兄妹を苦しめる要因にもなりましたが、父が自由を満喫出来たのは同居したりしなかったからです。
誰か兄妹と同居をしていたら、きっと自由人の父親には制限が多くいきにくいものになっていたでしょう。
最後に自由に過ごすことが出来て良かったと思います。
③金銭的には独立していた
私たち兄妹にとっては、これはとても大きなメリットでした。
お金の援助が必要な状況では、誰がどのくらい援助をするのかということは深刻な問題になります。
兄妹みんなお金に余裕があればいいのですが、子育て中のお金がいる時期です。
なかなか工面することが難しい兄妹もいたので、父親が金銭的に独立して生活することができるというのは、兄妹にとっても楽なことでした。
父親の生活を援助しなければならないとなると、父親が一人暮らしをするという選択はなかったかもしれません。
ですが、父親は自分で生活するだけの財力があったので、それはとても兄妹としては助かったところです。
まとめ:父親(高齢男性)の1人暮らしのここに困った!!7つのこと!!
わたしは、父を亡くしてから父の一人暮らしがどのようなものであったのか本当の真実を知りました。
全く家事をしていない父親が一人で生活していくというのは、本人は楽しく過ごしていた部分もあったかもしれませんが、大変なことが多いです。
そして、誰もがスムーズに生活をできるわけではありません。
ただ、その大変な部分というのも、後で知るような状況では、事後処理というのは子どもの肩に全て乗っかってくるのは事実です。
父親の一人暮らしメリットはないわけではありませんが、後で嫌な思いをすることがないように早めに出来る対策はされた方がいいな〜と自分の体験から思います。
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