宮西達也さんの絵本は一回見るとそのデザインや色が独特なので、絵本の表紙を見ただけで宮西達也さんの絵本だ!!とわかります。
表紙だけ見ていると伝わりませんが、その絵本のストーリーが感動的なものが多く考えさせられます。
そんな宮西達也さんの絵本が大好きで、よく息子たちに読んでいました。
ママが子供に伝えたいことを絵本のメッセージとして届けてくれています。

心にジーンとくる!「おまえうまそうだな」の宮西達也さんの絵本の紹介
私は宮西達也さんの絵本は、「おまえうまそうだな」が始まりでした。
表紙の絵を見ればわかりますが、好みがちょっと分かれてしまいそうな個性的な絵が多くで、読まず嫌いな人もいるのではないかな?なんて思います。
ですが、宮西達也さんの絵本は、読まないのはもったいないストーリーがステキな絵本です。
「おまえうまそうだな」からスタートして、他にもいろんなシリーズがあったりします。
宮西達也さんの絵本の魅力が伝わればいいな〜と思い、ティラノサウルスが主役となる絵本を中心に紹介していきますね。
1.おまえうまそうだな ポプラ社

宮西達也さんの代表作「おまえうまそうだな」は私も大好きな絵本。
アンキロサウルスとティラノサウルスが一緒に生活するというのが普通ではありえない関係なんですよね。
なぜなら、アンキロサウルスはティラノサウルスにとっては、「うまそう」な存在なんですよね。
だからこそ、「うまそう」という名前になったアンキロサウルスの赤ちゃんがとっても素直でピュア。
そして、悪そうな表紙に書かれているティラノサウルスなのに、父性がしっかりあるんですよね。
最後にティラノサウルスがアンキロサウルスのためにとる行動が素敵すぎて、心にジーンとくる絵本です。
種を超えた愛が素敵です。
2.あいしてくれてありがとう ポプラ社

ティラノサウルスが出会ったパウパウサウルスの子供は、「生まれて来なければよかった」と言うんです。
子供の頃に生まれてこなければよかったなんて思うのは、過酷の状況ですよね。
でも、「生まれてこなくていいやつなんていない」なんて素敵なことを言えるティラノサウルス。
目が見えるようになったパウパウサウルスの子供は、いつも話をしていたのは、意地悪でわがままなティラノサウルスだったということを知ったけれど、それでも好きな気持ちは変わらないんですよね。
だって、それはいつも接してくれていたティラノサウルスには「愛」があったからです。
そして、自分を命をかけて守ってくれたティラノサウルスの愛に、「生まれてきてよかった。あいしてくれてありがとう」と思うのでした。
パウパウサウルスのパウパウサウルスの子供は1人ぼっちで何年も過ごしていますが、寂しくないんです。
それは、どうしてか?
心の中にいてくれる人がいるからですよね。
あいしてくれる人の存在の大きさというのを感じる絵本です。
3.ぼくにもそのあいをください ポプラ社

「強いものが一番大切」だと信じているティラノサウルスは怖がられていました。
ですが、年をとると誰も怖がるものはいなくなってしまい、誰もいないところを目指して歩き続けます。
そこで出会ったトリケラトプスの子供たちは、素直で優しい心を持っていてティラノサウルスは何よりも愛おしく思うようになっていました。
そして、「強いものが一番大切なのではなくもっと大切なものがあって、それは愛なんだ」ということを
生きざまで教えたティラノサウルス。
しっかりトリケラトプスの子供に伝わっていて、トリケラトプスが親になり、またその子供へと教えるのでした。
あいって世代を超えて繋がっていくのだな〜と思う絵本です。
4.あなたをずっとずっとあいしてる ポプラ社

マイアサウラのお母さんは、自分の卵と拾ってきた卵を育てました。
ところが拾ってきた卵から生まれてきたのはティラノサウルスだったんです。
一度は迷ったお母さんですが、それでも、お母さんは自分の子供と分け隔てなく兄弟としてしっかり育てます。
育てると決めた時、これから起こる困難に対しても向き合う覚悟は決まったんでしょうね。
なかなかできる決断ではないですよね。
兄弟のように育てていても、やっぱり大きくなると隠しきれないものってあるし、事実を知ってしまいます。
そんな複雑な事情の中で、ティラノサウルスのとった行動は、しっかり深い愛情で育てられたからこそなんじゃないのかなと私は思います。
子供を育てている私なので、このお母さんの気持ちが伝わってきます。
育てるということは、惜しみない愛情をずっとずっとかけ続けることなんですよね。
血を超えた親と子の愛に胸がジーンとなる絵本です。
5.きみはほんとうにステキだね ポプラ社

暴れぼうで、意地悪で、ずるくて、意地悪なティラノサウルスは、崖から落ちて海の中へ。
助けてほしいけれど、助けてくれるような関係の存在はいません。
でも、エラスモサウルスは「助けて」に反応して助けてくれます。
「ありがとう」なんて言ったことのないティラノサウルスの口から出る「ありがとう」の重み。
ありがとうを言わない人生って過酷だったんだろうな〜と私は思います。
自分のことは隠してせっかく友達になれたのに、海の中の暴れん坊にやられてしまったエラスモサウルスの姿にティラノサウルスは、今までの嘘を全部打ち明けます。
それを聞いたエラスモサウルス「きみは僕のたった1人のステキな友達」なんて言ってくれるんですよね。
「ありがとう」という言葉や、友情について考えさせられるお話です。
6.であえてほんとうによかった ポプラ社

地震がきて、島に2人だけ取り残されてしまうことになったティラノサウルスとメソメソ。
2人で過ごしている中で、メソメソは、「ありがとう」「すごい」「おもしろい」「かっこいい」「優しい」とティラノサウルスのしてくれた行動に対して言います。
ティラノサウルスは言われたことがなかったので、メソメソの言葉に心をあつくするティラノサウルスがなんだか心にジーンときます。
でも、また島が動き出し元に戻る時、メソメソのお母さんのためにした行動のためにティラノサウルスは、海に落ちてしまいます。
「出会えてよかった」心のそこから思えるような人との出会いと言うのは一生に何回あるのかな?
ステキな出会いと、寂しい別れ。
いろんなことを考えさせられる作品です。
7.いちばんあいされているのはぼく ポプラ社

ティラノサウルスが卵を見つけると、アンキロサウルスの赤ちゃんが5匹生まれて、「パパ」と言われるようになります。
アンキロサウルスの5匹の赤ちゃんを一生懸命育てるティラノサウルス。
そんな中アンキロサウルスの赤ちゃんの「ルー」が一番僕が愛されているといいだします。
それは、一番最初に赤い実をもらって、1人だけ舐めてもらえるから。
ティラノサウルスのパパは、ルーに一番に赤い実をあげていたのは、「ルーが酸っぱいのが好きだから」で、5匹の赤い実の好みを全部把握してたというのが強い父性を感じてすごいですよね。
そして、5匹それぞれが、「ティラノサウルスにとっての1番」。
そして、一番愛されているのはティラノサウルス自身なんだと気づきます。
「1番愛しているがいっぱいあってもいい!」そう心から思える絵本です。
8.わたし しんじているの ポプラ社

トリケラトプスのお父さんとお母さんは、地震で岩が崩れてほら穴から出られなくなってしまいました。
リケラはいろんな人に助けを求めますが、岩はびくともしません。
ティラノサウルなら助けてくれるかもという話を聞き、「自分を食べていいから岩をどけて」とお願いします。
けなげすぎ!!なリケラです。
ご馳走を食べるために、岩を砕こうと頑張るティラノサウルスですが、リケラの「信じてる」という言葉を聞き頭から血を流しながらも頑張って岩を砕いちゃいます。
「誰かに信じられる」というのは、パワーになるんだろうな。
9.あいすることあいされること ポプラ社

ずるくて、悪くて、みんなの嫌われ者のトロオドンには友達はいないし、もちろん「あいしたことも、あいされたことも」ない。
大きな卵を見つけたトロオドンは1人で食べるために、卵をおんぶします。
でも、背丈ほどの卵なので、大変すぎて死にかけるようなことがなんども。
でも、卵がその危機を守ってくれるのをきっかけに話をするようになります。
そして、生まれてきたのは、みんなから怖がられているティラノサウルス!!
でも、「生まれてきてくれてありがとう。この子が元気に育つためだったらどうなってもいい」なんて、私が息子たちを出産した時と同じようなことをトロオドンは思うんですよね。
そして、今度はティラノサウルスにおんぶされ、愛することと愛されることを同時に手にしたトロオドン。
愛する素晴らしさ、愛される素晴らしさに感動の絵本です。
10.にゃーご 鈴木出版

先生が「ねこにはきをつけるように」と大事な話をしていますが、3匹のねずみは何も聞いてません。
桃を取りに出かけることにしたら、目の前に「にゃーご」とねこがでるという大ピンチ。
本当なら逃げないといけないのに、でも、この3匹猫に気をつけるということを知らないんですよね。
そして変なことに、一緒にねこと桃を取りに行くことにするんです。
桃をお腹いっぱい食べて、そのあとにねずみを食べようと考えていた猫は、「にゃーご」と食ってやるというつもらいで言ったら、3匹のねずみも「にゃーご」!!
ねずみたちは「にゃーご」は挨拶だと思ったなんて、可愛いねずみたち。
そして、お土産の桃を猫の子供のためにと全部くれるというねずみたちに…そのまま「にゃーご」と帰るのでした。
ねずみさんたちのピュアな優しさにねこも心が癒されたのではないかと私は思います。
11.おかあさんだいすきだよ 金の星社

子供の立場から、「お母さんのことは大好き」。
お母さんが実際はこうだけど、こうだったら、「もっとお母さんのことが好き」ということがテンポよく書かれています。
そして、お母さんの立場から、いっぱい怒ってしまうけど、こんなお母さんのことを大好きって言ってくれてありがとう。
そして、生まれてきてくれてありがとう。ずっとずっと大好きだよ。
という子供に伝えたい言葉が書かれています。
この絵本は、お母さんにも読んでほしい絵本です。
そして、もし、伝えていないのだったら、お母さんの立場から子供への愛を話してあげてほしいです。
子供は、すっごく嬉しい顔で聞いてくれますよ。
伝えるのが恥ずかしい人は絵本を読んでもいいですね。
お母さんの「大好き」という言葉は、子供の心を育てますよ。
12.メリークリスマスおおかみさん 女子パウロ会

明日はクリスマスなので、12匹のぶたたちは、クリスマスの準備をしています。
クリスマスなんて関係のないおおかみはクリスマスツリーを壊して、12匹のぶたを捕まえて走りだした時に、壊したクリスマスツリーにつまづいてこけて気絶してしまいます。
気づいた時は、ベットの上で、口に包帯が巻かれているため話をすることができないから、ぶたたちは想像して話を進めてしまいます。
その日の夜、ぶたたちから「早くよくなってね」とプレゼントの赤い手袋をもらうというぶたたちの優しさに触れたおおかみ。
クリスマス当日には、おおかみの姿はなくなり、12本のクリスマスツリーが立っていました。
クリスマスなんて関係のなかったおおかみさんの口から「メリークリスマス」なんて言葉が!!
クリスマスは誰のためにもあるんですね。
素敵なクリスマスに、メリークリスマス!!
→以下に紹介する本は中古のものになります。
クリスマスの絵本について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
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宮西達也さんの絵本を読むメリットとデメリット
宮西達也さんの絵本を読むメリット
①心にジーンと感動する

絵本いはいろんなタイプの絵本があり、面白いものや可愛いって思うものなどもありますが、宮西達也さんの絵本は、心にジーンと響くようなストーリーが素敵なものが多いです。
そのため、ちょっと悲しくなるようなストーリー展開や、素敵な話の展開に感動して涙が出ちゃいそうになるような話が多いです。
②愛に触れるというのは大事なことだと知れること

人を愛したり、信じたり、素敵だと思ったり、ありがとうと思ったりする感情というのは、愛に触れないと出てこないものなんだということを知りました。
愛に触れるというのはとても大事なことで、愛により、心が豊かに育つのだということが宮西達也さんの絵本を読むと気づけるとことはメリットです。
③変わることができることを知る

大人になるまでわがままで、乱暴で、嫌われ者でも、自分のことを信じてくれたり、愛してくれる人がいると変わることができるというのを知れるというのは大きなメリットです。
宮西達也さんの絵本のデメリット
表紙が似ているので同じ絵本だと思ってしまうこと
登場人物が同じだったり、絵のデザインが似ていたりするので、同じ絵本だと思ってしまうことがあります。
ですが、1つ1つ違うテーマであり、それぞれに違う作品なので、同じと思ってしまうのはもったいないです。
対策
- 背扉の上に書かれている恐竜が違います
表紙だけ見ていると違いがわかりにくいですが、背扉の上に書かれている恐竜がそれぞれ違うので、そこに注目してみるとわかりやすいです。
まとめ:心にジーンとくる!「おまえうまそうだな」の宮西達也さんの絵本の紹介

ここでは、ティラノサウルスの出てくる絵本を中心に紹介しています。
ですが、他にも素敵な絵本はいっぱいあり、全てを紹介できないのが残念です。
宮西達也さんの「愛」について色々な角度から書かれた絵本を読んでください。
心があたたかくジーンとするように感じます。
とても素敵なストーリーがいっぱいなので、絵本のストーリーを楽しんでくださいね。
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